スペイン6日目 バルセロナの1
目次
1.日本〜マドリッド
2.マドリッド
5.セビリア〜ロンダ〜マルベージァ
6.バルセロナ
7.バルセロナ
1年前からスペイン行きの計画をたてました。
目的は本場フラメンコを堪能し、sangríaを飲む、バルにいって、パエリア🥘を食べたい、リーガエスパニョーラも見ておきたい、イスラム文化の世界遺産は興味しんしん、ガウディなどのモデルニスモ建築は絶対に、さらに地中海を見る事が出来れば最高という、贅沢な願望を叶える事。
さあミッション開始です!
スペイン最後のお楽しみ、バルセロナです。
スペインの中でもバルセロナのあるカタルーニャ州は、ほかの州とちょっと違うようです。まず場所がフランスに近いです。気候は地中海に面していて、マドリッドの乾燥した空気に比べて湿度があって過ごしやすいです。性格はカタルーニャ人はケチで働き者、いわゆる遊び好きなスペイン人とは異なります。歴史的に独自の文化を育んできて、独立精神が高くて、今もスペインから独立したいと本気で思っているようです。
さらっとカタルーニャの歴史を勉強しましょう。
3B.C. ローマ帝国の支配
5A.D. イスラム教徒が攻めてきて占拠される
9A.D. キリスト教徒が取り返す
10~14A.D. 地中海貿易でぼろ儲けして「カタルーニャ・アラゴン」連合王国として黄金期を迎える
15~18A.D. 衰退してカステリャ王国に牛耳られる
19~20A.D. 産業革命でカタルーニャ復権運動がおこる。モデルニスモ(新芸術運動)がカタルーニャ独自のアイデンティティを求める成金実業家(グエル氏とか)の支援のもと流行する(ガウディ、モンタネール、プッチらの建築が盛んに)
1936年 スペイン内戦で負ける
1975年~その反動でカタルーニャの独自性を求める時代が始まる
それでは観光スタートです
まず街の南西、モンジュイックの丘に。1992年バルセロナオリンピックの会場となった場所、大変眺めの良い所でした。
次は、サンパウ病院。モンタネールの作品、とても派手ですが現在も病院として使われています。
いよいよサグラダファミリア聖堂にやって来ました。1882年に着工され今も建築中(完成予定はガウディ没後100年にあたる2026年)というとんでも無く時間をかけて作られた聖堂です。3つのファサードがあり、東側が「生誕のファサード」で西側が「受難のファサード」、南側が「栄光のファサード」です。写真はガウディ自らが指揮をとって完成させた生誕のファサード側です。お天気が良いので池の水面に映った美しいサグラダファミリアを撮影できました。
建設中ですが真ん中に一番高い塔ができて先端にキリストが、その後ろにマリアの塔ができる予定です。彼らを囲むように12使徒の塔がだいぶできてきました。
生誕のファサードは、とにかく彫刻が細かい!日本人の外尾悦郎氏が主任彫刻員だそうです。テーマはキリストの生誕と聖家族たち、取りまく15体の天使たち、慈悲の心と自然界を表しています。
これは、奏楽の天使たち。6人の天使がハーブ、バイオリンなどの楽器を演奏しています。
中央の柱上部にはキリストの生誕。馬小屋でマリアとヨセフに見守られています。牛、ロバもいます。
緑色のはブロンズの扉の彫刻。動物がいるなら、鳥が食べる虫もいる、草も生えているのですね。
中に入ると椰子の木をモチーフにした無数の大理石の柱があってびっくり。森のようです。柱がアーチを作って天井を支えているそうです。窓のステンドグラスで室内は7色に輝き、重厚な雰囲気というより、心癒される空間です。
次は受難のファサード、こちらはキリストの死がテーマです。最後の晩餐、ペテロの否定、イエスの裁判、はりつけ、埋葬までが物語になっています。ここははジョセップ・マリア・スビラックという地元の彫刻家が21年間かかって作り上げました。生誕のファサードとは、全く違うテイストです。
キリストの埋葬シーン
裏切者の弟子ユダがイエスに接吻をし、兵士たちに合図を送っているシーン。接吻は、イエスを反イエス派に捕らえさせるための合図でした。柱にはキリストがはりつけられています。その背中側。
受難のファサードの鐘楼にはエレベーターで登れます。彫刻が身近にみられますよ。塔の先端にはピナクルと呼ばれるカラフルな飾りがついています。眺めが大変よろしいです。帰りはガウディが得意の渦巻き階段を降ります。
お土産屋さんのドア🚪、ジーザスです。
午後は、グエル公園へ。1900年、実業家グエル氏はバルセロナの高台に富裕層のための新興住宅地60区画を作ろうとしました。家はイギリス風コンドミニアムを作りたかったので、名前も英語でパークグエルとしました。ガウディが仕事を任され3軒建てた所で資金繰りが悪くなり計画は頓挫、後に公園として整備されました。ガウディはそのうちの1軒に1925年まで住んで、サグラダファミリア建築現場に通勤したそうです。正門にある守衛小屋はヘンゼルとグレーテルのお菓子の家みたいです、
大階段に頭が蛇の形をした噴水、サンショウウオまたはドラゴンがいます
市場になる予定だったホール、天井のバラ装飾
柱廊は車が通れる広さ、洗濯女の柱は有名らしい。私はサントリーのコマーシャルでこの柱廊を見た記憶があります。
そしてテラス、カラフルなタイルを貼りつけたベンチは大人気です。
次はカサ・バトリョです。グラシア通りに面してます。
ガウディの1906年の作品で、横に波打つ柱と青い窓が印象的な外観です。大人気なのでいつも混雑しているようです。中に入ると2階のメインホールにすごいステンドグラス、渦巻く天井が見られます。
ドアは全部デザインが違います。階段で屋上に出てみます。屋上を飾ることは、当時まだ珍しかったそうですが、ガウディの作品は全部屋上が楽しいですよ。
歩き疲れたので、夜はホテルのBARで済ますことに。このホテルCasa Fusterはモンタネールが建てたモデルニスモ建築です。
一部は改築していますが、古き良き雰囲気でとても落ち着きます。念願のサングリアを注文しました。本場では、こんなに美味しいものだったんですね。
ガウディの椅子のレプリカが置いてありました!