THE HIRAMATSU KARUIZAWA MIYOTA
この新しいホテルは、THE HIRAMATSU の、宜野座、京都に続く6番目のホテルとして2021年3月16日、長野県北佐久郡御代田町にオープンしました。そちらに2泊してきました。
ひらまつについて
ひらまつは「レストラン事業」を基盤に「ウエディング事業」「ケータリング事業」「ワイン事業」「ホテル事業」、5つの事業をしています。
ホテル事業として2016年賢島、熱海、仙石原の3つのリゾート地にホテルを相次いで開業しました。コンセプトは「レストラン発祥の宿だからこそできる至福の時間、記憶に残るクオリティを用意する」です。
THE HIRAMATSU 軽井沢御代田は、ホームページによると「美食のためだけにすべての時間を使うことが許された、美食家たちの理想郷」というコンセプトです。個人的には、美食は間違いありませんが、それ以上に自然環境、お部屋のクオリティ、スタッフのホスピタリティの優秀さが加わった理想郷でしょうか。
場所、交通アクセス
〒389-0201長野県北佐久郡御代田町大字塩野375-723
上信越自動車道「佐久IC」から車で約20分、北陸新幹線「佐久平駅」から車で約20分
御代田町は軽井沢町から車で15分ほど西に行った場所なので、時間があれば「碓井軽井沢IC」で高速道路を降りて、軽井沢町を通過していくのも楽しいと思います。今回私は、中軽井沢「かぎもとや」でお蕎麦をたべて、「離山房」(ジョンレノンがよく訪れた喫茶店)でコーヒーを飲んでからチェックインしました。
check in
チェックインは3時、チェックアウトは11時
この小さな街を走っていて突然現れたのは、芝桜のピンクのカーペットのエントランスという、まるで劇場の刺繍された緞帳のような仕掛けに、軽い驚きがありました。緞帳が開くと、坂を上った先に真新しい5階建てのホテルが出現します。
車寄せには4~5名ものグレースーツを着たスタッフが目を配りながら動きまわっています。支配人もいたようでした。
名前を告げるとスタッフが一斉に集まり、車から荷物をおろしてくれて用意された部屋まで届けるという、なんと素早いオペレーションなのでしょうか。
車のキーを預けてパーキングはお任せです。
チェックインロビーで自家製ハーブティーを飲みながらまっていると、係の方がやってきます。館内の説明と食事の確認、明日の予定を聞かれました。私は多少食事のNGがあるので、あらかじめ伝えてありますが再度確認してもらうと安心です。その後部屋に案内されます。
施設情報
さてホテルは6万平米を超える敷地にヴィラ9棟と本館28室からなり、敷地内に散歩道やTAKIBIラウンジという屋外ラウンジがあります。
本館内はエレベーターが東側と西側に1基づつあります。
客室
ヴィラ9棟はオールスイート。2ベッドルームなので家族むけです。愛犬と一緒に宿泊できるドッグラン付きのお部屋も2棟あります。全室にミニキッチンが完備されていて、連泊の場合など食事は外で食べたり、自炊したりもできます。
ヴィラの構成は
1. テラスヴィラスイート 部屋の広さ 122.8㎡(屋内)、 213.9~233.0㎡(テラス含む)/ 2棟
2. ヴィラスイート 部屋の広さ 122.8㎡(屋内)、 181.7㎡(テラス含む)/ 5棟
3. ドッグヴィラスイート 部屋の広さ 122.8㎡(屋内)、 181.7㎡(テラス含む)/ 2棟
本館ゲストルームはすべての客室にテラスと半露天風呂を完備しています。
1階・2階はフォレストビュー。
3階以上はスカイビュー。南向きの大きな窓から遠く八ヶ岳連峰や佐久平の街並みを眺められ、開放感抜群です。
部屋の構成は以下のようになっています
1. ザ・ひらまつスイート 部屋の広さ 132.1㎡(屋内) 195.1㎡(テラス含む)/ 1室
2. 御代田スイート 部屋の広さ 117.8~118.7㎡(屋内) 145.3~146.2㎡(テラス含む)/ 4室
3. ジュニアスイート 部屋の広さ 98.7~106.5㎡(屋内) 153.5~166.1㎡(テラス含む)/ 7室
4. デラックスツイン 部屋の広さ 79.7~85.9㎡(屋内) 101.6~108.5㎡(テラス含む)/ 16室
そうデラックスツインでも十分な広さだと思います。
今回私が宿泊した部屋を紹介します。4階のスカイビューデラックスツインです。
驚くほど幅が広い廊下、部屋のドアのサイズも大きく、ホテルの1室とは思えません。
エントランスすぐ左には広ーいウォークインクローゼット、中にはうれしいことにヨガマット!
毎朝のルーチンが旅先でもできることがうれしい。
その奥は洗面室とお風呂です。
この洗面所の床は木ではなくタイルです。冬場は冷たいかなと思ったら、床暖房がついてました。す、すごい。
お風呂はサンルームのようにガラス張りの室内です。シャワー室は手前にあります。
手すりがヒノキ製で滑りにくくなっています
お部屋を紹介します。
広いです。ライティングデスク、ツインベッド、ソファが縦に配置されていいるのですから。
このデスク越しにベッドがある部屋にデジャブが、、
アムステルダムのホテルオークラに宿泊した時の部屋と似ている?
冷蔵庫のアルコール類以外はコンプリメンタリーサービスです。麦チョコは長野発祥という説があるとか?おかきも旨い。
テレビはソニー、4k対応で大きいです。
テーブルの上のお菓子
そして、テラスから見える景色がこちらです。眼下の緑色はヴィラの屋根です。晴れた日で、遠くの山まで見わたせる絶景でした。
レストラン
レストランは2か所
1階 Le Grand Lys(ル・グラン・リス)がメインダイニングです。10歳以下の子供づれは奥の個室利用となるようです。
5階 La Lumière Claire(ラ・ルミエール・クレール)はオールデイダイニング。朝食、昼食、カフェ、夕食はアラカルトの提供です。
夕食は1階で、朝食は5階で食べました。5階に行くときは、私の部屋からは直接いけません。
ロビー階に降りてから、対側のエレベーターに乗り換えて5階へ行くようになっています。
Chef
柳原 章央 36歳 北海道出身。HPの紹介文
「レストランひらまつ 広尾」や、「メゾン ポール・ボキューズ」などボキューズグループ各店で経験を重ね、2011年渡仏。「レストランひらまつ パリ店」にて研鑽を積んだのち、「レストランひらまつ 広尾」を経て、西麻布「レストランひらまつ レゼルヴ」料理長に就任。「THE HIRAMATSU 軽井沢 御代田」料理長着任後は、地元の生産者のもとを廻り豊富な食材に触れながら、この地ならではの特別な食体験を追求している。
彼は若いですが、すごい研究家です。自ら温室で野菜ハーブを育てており、ゆくゆくは野菜を宿泊者が自ら収穫してそれを食卓で食するという計画もあるそうです。
1日目のdinner
アミューズのあと前菜が3品
信濃の清流で獲れた鮎を素揚げにした1品は、地元の山菜や山椒味噌を添えて。躍動感があり、思わず目が合ってひるんでしまった。
他の2品、グリーンアスパラガスとモリーユ茸 / ホワイトアスパラガスとニジマスの卵
どちらも優しいお味です
魚のメインは「ぐじ」 アマダイです。鱗をパリパリに焼いて、身はプリプリで甘味を感じます。
筍の飾りがなんとも素朴で、魚の下には米麴のリゾットがクッションになっています。
肉のメインは「鹿」絶妙な火入れで柔らかくて、新玉ねぎのソースと山葵のアクセントで爽やかに仕上げています。
驚くのはナイフ、Takefu knife villageの黒崎優さんの名前入りナイフです。同じものは2本となく、注文しても1年待ちとか。価格は約5万円ときいてます。
研いだ刃が日本刀のような輝きをみせ、切れ味抜群。このナイフで切った肉はよりおいしく感じます。
デザートは黄金柑、ヨーグルト、シャルトリューズ、小菓子など、もうおなか一杯なのに何故かペロッといただきました。
木製のリンゴが長野感を漂わせてますね。みすず飴もありました!
2日目の朝食
朝食は5階にあり、朝もやのかかった山々を眺めながらいただきます。
ひらまつオリジナルトマトジュース リンゴジュース、神津牧場のジャージー牛の牛乳
自家製パン 自家製ジャム 神津牧場の無塩バター、浅間ガーデンのはちみつ
具たくさんのスープ
ホワイトアスパラガス、ポーチドエッグ、きたやつハムの生ハム、サラダ
ヨーグルト、自家製シリアル
ゆっくり食べると1時間近くかかります
2日目のディナー
前菜3品
フォアグラと市田柿 ~ 濃厚なフォアグラと濃厚な柿と、ガツンとくると思いきや、ひたすらやさしいお味でした。
鰻と山菜 ~ 春巻きの皮に包んで揚げた鰻は初めて。パンチがきいてます。
手長エビと雪下キャベツ ~ エノキダケの大きくなる前の状態で採取したもの。全体にブイヨン味ですが、ミントの葉がアクセント。
前菜からして強弱にとんでいて、楽しませてくれます。
魚メインは的鯛と新玉ねぎ ~ ニラのようなきつい香りはなく、さわやかな苦みと辛みがある葉です
肉のメインはフランス産仔牛とホワイトアスパラガス ~ もう何回目のアスパラガス(笑) いえいえ旬の味覚をとことん味わわせてもらいました。
デザートは赤いフルーツ ~ イチゴとアメーラ(トマト)とベリーのアイスでした 今日の木製玩具はログハウス?
いろいろな味の強弱と、形の変化球で飽きることなく満足させていただきました。
3日目朝食
飲み物やパンは同じですが、スープがグリーンピースのポタージュ、サラダは温野菜にポーチドエッグを載せてありました。
チェックアウトまでゆっくり部屋で過ごしました。
車で帰りましたが、バックミラーをみると、最後まで手を振って見送っていただいていました。
心がジーンとして、再訪を誓うのでした。
最後に総支配人さんを紹介します。 ホームページから抜粋です。
General manager
佐藤 智博
1971年生まれ。神奈川県出身。
ハイアットリージェンシーサイパン、ハイアットリージェンシー箱根リゾート&スパ等でホテルマネジメントの経験を積み、竹泉荘MT.Zao Onsen Resort & Spa副総支配人、アートホテル石垣島総支配人を経て株式会社ひらまつに入社。2020年より「THE HIRAMATSU 軽井沢 御代田」総支配人に就任し、ひらまつホテルズのフラッグシップとなる同ホテルの開業準備に邁進している。
** まとめ
軽井沢という昔からのリゾート地にできた、新しいホテルです。
別荘を持つステータスも素敵ですが、気になる高級ホテルに滞在するのも、よいリフレッシュと癒しかもしれません。
アクティビティでは人気のゴルフ、テニス、サイクリング、ハイキングなどのスポーツ系。
さらにショッピングや行楽地巡り、お部屋でまったり読書やヨガ、映画鑑賞など。
古くて新しい軽井沢はおもしろい!